匠Takumi
CADを駆使したモデリング技術が進化
知識がなくても、熱意さえあれば技術は身につく。
設計部設計課 田中 絵良さん
私は金型の設計に携わっています。
設計では2D CAD、3D CADを使用していますが、入社した時はCADの知識はまったくなく、使用したこともありませんでした。設計においても知識や経験もなく、できるようになるのかとても不安でした。ただ、モノづくりは好きでしたので最初に先輩に教えてもらいながら自分が設計した図面が実際のモノにできあがった時はすごく嬉しかったことを今でも覚えています。それからは少しでも早くスキルとスピードを身につけてお役に立ちたいという想いで図面を描き続けました。すると自分でも知らないうちに知識がつき、スキルアップし、スピードが上がり、上司や先輩から仕事を任せてもらえるようになりました。
弊社では金型だけでなく、さまざまな型やモノを設計・製作しています。
今後は金型の設計だけでなく、弊社が手掛けるすべてのモノを設計できるようになりたいです。
独自の加工データ作成で匠の技に挑戦
わが社の“匠の技”を自分流の技に継承したい。
金型製造部金型製造課 水本 悠平さん
私は金型製造部に所属しており、主に加工データの作成、機械加工の現場作業に携わっています。
入社してから先輩方に真空成形の仕組み、機械の操作方法、加工データの作成方法などを丁寧に教えていただきました。最初は何もわからない状態でしたが、理解できるまで優しく指導していただいたお陰で色々な作業を一人でこなすことができるようになりました。加工データを作成し、機械で加工を行うという一連の流れに携わることができるのは楽しいことだと思います。簡単な部品などの場合、データ作成から機械作業まで自分で行うこともあります。また、加工不良(刃が折れてしまうなど)が起こった時に、加工条件を見直して新たな情報を自分で探し出して次の加工に繋げることができるというのも非常にやりがいのあることです。既存の情報を元に自分なりに考えて、変えた方が良い所や、自分がやりやすい方法などを模索しながら仕事ができる良い環境だと思います。
ロボドリル(マシニングセンタ)で効率化を推進
新しいシステムの導入でさらに効率化を図りたい。
アライアンス部プロトモデリング課 川下 晶由さん
私は試作型の設計・製造を行っています。
入社時から試作型製造に携わっていますが、当時は手作業で型を製造していました。しかし、時代と共にCAD・CAMの性能が向上し、型の製造方法も手作業から機械加工へ変化してきました。機械加工で型を製造するメリットは24時間稼働が可能なため、完成までが速くなります。また図面を共有することで抜型、プラグ等他工程との同時進行が可能になり生産効率が手作業に比べ向上します。デメリットはワークの採寸が正確に行えないために手作業で製造した時のようなワークに沿った型を設計するのが難しいことです。ワークに沿わすことに時間が掛かります。ところが、近年3Dスキャナーの導入によりワークをスキャニングし図面化することが可能になりました。これにより型の設計作業の効率が大きく向上したと感じています。技術の進歩と共に型の製造方法が変化していく中、温故知新の心を忘れず業務に取り組みたいと思います。